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ミュージカル作品紹介(第12回)
プリマ・ドンナ
■劇  団 劇団スイセイ・ミュージカル
■鑑 賞 日 平成10年3月19日(木) ソワレ
■劇 場 名 紀伊国屋サザンシアター(新宿)
■料  金 全席指定 S席7,000円(会員割引料金)

■企画・構成・プロデュース 西田 直木
■演出・脚本 忠の仁
■作曲・音楽監督 八幡 茂
キ ャ ス ト
ジェニー    (岡 まゆみ)  アンデルセン  (藤木  孝)
メンデルスゾーン(おりも政夫)  セシル     (中村 晃子)
アンナ     (白川 和子)  シューマン   (荒巻  正)
モニカ     (島田 美保)  ブラームス   (岡本  新)
クララ     (藤森 裕美)  オットー・運命 (野垣真実生)
カレン     (岡田  静)  ルイーズ    (嶋田 貴子)
レジーナ    (佐藤 志穂)               ほか
ス ト ー リ ー
 ストックホルムに出現した名オペラ歌手ジェニーは、人々を魅了しプリマ・ドンナの呼び声も高いが、彼女には母親に纏わる暗い過去があるらしい。その暗さに魅了されたアンデルセンは、年甲斐もなくジェニーに近づき、自身の童話で惹きつけるのだが、恋心は与えられない
 あるパーティの席上で、ジェニーは作曲家メンデルスゾーンと出会う。彼はやさしい人柄だが、すでに妻子のある身だった。彼も好意を寄せ愛に昇華したものの、ついにプラトニックな恋に終わる。埋められぬ孤独感を埋めようと、ジェニーはチャリティーコンサートと小児病院開設に全力投球を始めるのだったが・・・
コ メ ン ト
シナリオ シナリオは暗い過去を負うジェニーを主役に据えるためか、全般に暗いイメージがつきまといます。第一幕はややクドい展開が多く、場面転換が早すぎてストーリーが読めません。
藤木の独白シーンが多い割には第二幕には活かされていません。白川も出しゃばりすぎて、ストーリー全体を腐らせています。
キャスト 全体的に良いキャストが揃えられています。
ナンバー バランスが取れていますが、特筆すべきナンバーはありません。
主題歌の「ジェニー・リンド」のナンバーは、歌詞的に意味不明でした。
ステージ シンプルですが、煌びやかな作りになっています。ステージも上手に配分されており、安心して観ていられます。
演 技 力 全体を通して違和感を感じません。ただ「運命」と名付けた黒子が現れますが、彼の役柄は劇中では読みとれない難解な存在です。
歌 唱 力 中村の歌唱力はとくに優れています。
ダ ン ス まずまずオーソドックスな部類に入るでしょう。
総合評価 ジェニー一本でストーリーが整理されたら、名作になるのではないでしょうか。ナンバーと劇との噛み合わせも悪く、ストレートプレイかミュージカルか、はっきりしませんでした。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
劇団スイセイ・ミュージカル
 事務所/神奈川県川崎市多摩区布田21−3  Tel:
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