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ミュージカル作品紹介(第45回)
やさしさをわすれたブルース
■劇  団 ライトリンク・ミュージック
■鑑 賞 日 平成10年11月26日(木) ソワレ
■劇 場 名 ON AIR EAST(渋谷)
■料  金 一部自由�,500円

■脚  本 スミダガワミドリ    ■音楽・演出 神尾 憲一
振  付 谷口 聖一,白井 博之,児真 順子
■音  響 水谷 晶代       照  明 おにいつみ
■美  術 木村 和宏       衣  裳 ひろさわ美樹
■舞台監督 宮脇 学        音楽指導 飯村 育代
キ ャ ス ト
ナイフ   (篠原  功)    節子    (布川 しお)
ブルース  (裕木  鎧)    民夫    (泉見 洋平)
小林    (永井 大介)    校長    (斎藤 和子)
                          ほか多数
ス ト ー リ ー
 自意識過剰な三流ロッカーのブルースは、不良のナイフ達に犯されている節子を助けた。節子はやさ男の民夫とのデートだったが、人気のない海岸を彷徨ううちに、襲われたのだった。これを契機として民夫とブルースは接近し、民夫と節子の関係は遠のいてしまった
 気まぐれなブルースは、節子と民夫をステージに引き上げたのだったが、自ら上京を口にした日・・・自動車事故に遭遇して植物人間になってしまった。落ち込むファン、民夫、そして節子・・・民夫は一層音楽に没頭し、民夫に愛想を尽かした節子はナイフとの交際を始める。ブルースのお陰か、誰もが少しずつ人生を軌道修正をしたのだった
コ メ ン ト
シナリオ × 脈絡のない場面展開と、意味のない会話、見えない一貫性・・・ド素人の自己満足な作品です・・・学芸会なら可という水準です。
キャスト 限りなく素人の集団に、若干のアマチュアが混じった感じの纏まりないキャストです。しかも多すぎる割に役割分担がはっきりしないアンサンブル。体格と風貌では裕木が個性的ですが・・・
ナンバー 2曲ほどマシなナンバーがありましたが、ほとんど駄作です。しかも随所に見える自己満足と奢りは最悪でした。
ステージ 意味があるようでない組み上げのセットを不器用に使う感じでした。衣裳はまずまずでしたが、コンセプトはやはり見えません。スモークは多用しすぎで、照明はやや暗い感じでした。
演 技 力 演技力を見せたのは永井泉見ほか数名限りでしたが、アンサンブルの下手な演技にかき消される感じでした。キャストがステージ上で裕木に声援を送り続けることも滑稽で、信じられない光景でした(演技ではないのでしょうか?)。
歌 唱 力 意味のあるナンバーが無いだけに、歌唱力を忖度する余地もありません。
ダ ン ス タップダンスは揃わず、クラシック・バレエ風ダンスも揃わない・・・雑に過ぎます。
総合評価 一般公演とは呼べない悲惨な作品でした。何と言っても技術が未熟であるにも関わらず、押しつけがましい傲慢さ・・・が鼻につきました。観客も内輪関係者が大部分を占め、義理で来ている感じの客も多いようでした。
さらに最悪なのは、最前列とセンター中央に60席ほどあった招待席・・・本当の身内が良い席を占めて、一般客をサイドや後方に配置するのも納得がいきませんでした。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
ライトリンク・ミュージック
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