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ミュージカル作品紹介(第190回)
ドラゴン in KIYOSE
■劇  団 劇団ミュージカルシアター☆MIMICO
■鑑 賞 日 平成12年9月25日(月) ソワレ
■劇 場 名 東京芸術劇場 小ホール2(池袋)
■料  金 全席自由�,000円(前売料金)

■原  案 清瀬伝説「ぶたい
■作・演出 たむらみみこ     ■音  楽 羽柴 昴
■作  詞 あん・アンドウ,佐久間 澪
■振  付 藤間 美々子,安 伶
■歌唱指導 太田 恭子      ■照  明 中山 仁
■音  響 権藤 まどか     ■舞台監督 小川 隆宏
■衣  裳 松竹衣裳       ■か つ ら 奥松かつら
■小 道 具 尾村,清瀬市郷土博物館
キ ャ ス ト
語りなずな (たむらみみこ)   龍姫     (安   伶)
天兵    (小坂まさひろ)   はやめ    (木村 友華)
右近     (薗田 法拳)   咲耶子    (田中 美音)
たも     (佐藤 裕介)   笹      (岩尾 隆明)
                           ほか多数
ス ト ー リ ー
 清瀬の沼に巣くう大蛇龍姫。沼に人々を寄せ付けないばかりか、度々水害を引き起こしては、村人達を喰らっていた。その大蛇に両親を喰らわれたはやめは、村一番の器量好し。弓名人で知られる天兵を慕っていたが、村の長者の娘咲耶子の許嫁右近の目に留まったことから・・。
コ メ ン ト
シナリオ 日本昔話風で、きわめてシュールな展開でした。ラブロマンスでも無いし・・ちょっと異色作です。しかし、会話が十分に練られておらず、ショートな作品にも関わらず、随分と間延びしてしまった印象でした。
キャスト 前作に比べると素人さが目立つキャスティングでした。村人達の性格付けがない上に、メインも今少し映えません。台詞棒読みのシーンも多々あり、看板作品にしては残念な出来でした。
ナンバー 歌い手の力量不足ということもありますが、印象に残るナンバーがありませんでした。
ステージ 龍の作り物は安手であるものの、雰囲気がよく出ていました。田舎衣裳や農作業道具などは、良い味がありました。龍姫の衣裳は派手派手しく、良かったです。
演 技 力 たむら安伶の二人舞台でも良かったのではないかと思わせるほど、二人が浮いて見えました。客演参加の薗田の演技も、ヒロインの拙さに空回りしていました。
歌 唱 力 木村の調子外れの声に、拙い音響が重なって、見せ場のデュオも霞んでいました。前作と比べてしまうのは酷ですが、歌い手の力量不足が目立ち過ぎました。
ダ ン ス 安伶の龍姫ダンスは迫力がありますが、いささか単調でした。たむらとの立ち回りも冴えませんでした。たむらは日本舞踊の教授ということですが、いささか崩れたダンスで気の抜けた印象でした。座長として、もう少しメリハリの利いた踊りをして欲しいと思います。
総合評価 尺八・翔太鼓・博物館など地元の手厚い支援を得ている以上、少なくとも前作並の技量を示して欲しかったです。
ホノルルフェスティバルに三度目の参加という触れ込みで、プログラムには得意げな記述が目立ちました。キャストのチョイスの問題なのかも知れませんが、あまりにも稚拙だったと感じたのは、私だけでしょうか。

蛇足>劇団関係者から中傷メールをいただきましたが、コメントを修正する考えはありません。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
劇団ミュージカルシアター☆MIMICO
 事務所/Tel:0424-92-1817
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