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ミュージカル作品紹介(第204回)
赤 毛 の ア ン 2000
■劇  団 生命のコンサート
■鑑 賞 日 平成12年12月17日(日) ソワレ
■劇 場 名 東京国際フォーラム・ホールC(有楽町)
■料  金 全席指定�,000円(前売料金)

■原  案 モンゴメリ作「小説 赤毛のアン
■翻訳・台本 橋本 真理子
■音楽監督・作曲・指揮 尾花 輝代允
■芸術監督 小池 雅代      ■監  修 小田切 ようこ
■振付・演出補 膳亀 利次郎,鈴木 智絵,武藤 智徳,中山 真弓
■美  術 神吉 善也      ■舞台監督 小林 正昭
■衣  裳 スタジオ順子     ■編  曲 川村 淳
■照  明 八巻 文徳      ■音  響 藤岡 正博
■制  作 劇団YPA東京,中村 光宏
キ ャ ス ト
アン[子役]  (川野 礼絵)   ダイアナ[子役](上畑 美智)
アン[少女]  (沼田久美子)   ダイアナ[少女](ナディア.G)
アン[大人]  (大勝かおり)   ダイアナ[大人](苑宮 令奈)
マシュウ   (伊東  剛)   マリラ    (三輝みき子)
ベル先生   (安岐 武司)   洋服屋    (斉藤こず恵)
物売り    (小関 明久)   リンド    (中澤 公子)
ギルバート[大](マキロイ褒成)            ほか多数
ス ト ー リ ー
第109回を参照
コ メ ン ト
シナリオ 前回と比べてあまり手は入っていない印象ですが、ダイアナやギルバートの影が薄くなったように感じました。
二度目でしたので、細かいところが気になりました。場面転換の不自然さ、コンサートが劇から飛び出してしまう演出、に違和感がありました。纏まりは、そう悪くないと思います。
キャスト 120人を越えるキャストは壮観であります。他ではお目に掛かれない大人数です。その分、キャストの質が高くないのが気になります。
ナンバー アンダンス・チャールストン」を始め、振付からかなり手が入っていました。選曲は悪くないと思いますが、ストーリーとのバランスを考えると構成が良くないと感じます。また子供向けという位置づけから見ると、原語で歌うナンバーが多いことは好ましくないと思います。
ステージ セットは、前回とそう変わらない印象でした。アンのお茶会のシーンで、ミラーが長時間光っており、非常に眩しい思いをしました(二階席はとくに)。衣裳は全般に淡い色調で、一部のナンバーで敢えて原色を使う良い配色でした。
演 技 力 川野上畑は、大人びた身振り口振りがよく、良い子役を選んでいます。沼田は子役・大人役から浮いた感じで、キャスティングに問題を感じました。小関は態とらしく誇張した演技であり、独自性を打ち出していました。
歌 唱 力 英語のナンバーが「カタカナ英語」でなく、立派な「イングリッシュ」であったことには、深い感動を覚えました。しかし、子供達に意味も分からぬ「国連賛歌」を歌わせることに意味は無いと思います。
挿入曲のコーラスは綺麗ですが、その他はあまり映えませんでした。声だけで言うなら、斉藤大勝マキロイが良い声だと感じました。
ダ ン ス 振付は前回から大幅に変えられていました。全体を通して、フォーメーションは研究されていますし、ポーズもよく揃えてあるのですが、ポーズとポーズに繋がりを感じられませんでした。とくに「アンダンス・チャールストン」の集団ダンスは、不自然な転換が目立ち、物足りない仕上がりでした。
総合評価 今回は10枚のチケットをご提供いただき、今世紀最後のチケプレを出しました。予想以上に捌けが良く、注目された作品と感じましたが、前回からのグレードダウンが気になりました。
構成や演出はこなれている印象ですが、コンサートのシーンやオープニングでの賛歌&原語での挨拶、増えた原語ナンバーなど、違和感のあるシーンが多くあります。ミュージカルとしての良さを潰している感じがありますので、もう少しすっきりした味わいに変えて欲しいと思います。

蛇足>100人を越えるキャストによる送り出しは、初体験でした。大部分は元気な子供達であり、その迫力に大きな感動を覚え、気持ちよく送り出されました。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
本公演は10枚のチケットをプレゼントしました。
ア ク セ ス
生命のコンサート
 事務所/東京都渋谷区千駄ヶ谷1−30−10   Tel:
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