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ミュージカル作品紹介(第297回)
フォーチュンクッキー
■劇  団 TSミュージカルファンデーション
■鑑 賞 日 平成14年6月22日(土) マチネ
■劇 場 名 新神戸オリエンタル劇場(新神戸)
■料  金 全席指定�,500円(前売料金)

■演出・振付 謝 珠栄     ■脚本・作詞 高平 哲郎
■作曲・音楽監督 玉麻 尚一  ■美  術 金井 勇一郎
■照  明 小川 幾雄     ■音  響 山中 洋一
■舞台監督 鈴木 政憲     ■殺  陣 渥美 博
キ ャ ス ト
ニック    (鈴木 綜馬)   パオ     (日向  薫)
ユン     (畠中  洋)   モナ     (湖月わたる)
マスター   (内田紳一郎)               ほか
ス ト ー リ ー
 長年の旅から戻った兄ニックと、その再会を喜ぶ弟ユン。カメラマンとして自立を始めた姪モナと、親代わりを果たした叔母パオ。中華レストランの隣接した個室へ通された二組は、互いの奇矯な振る舞いに興味を示した。
 後日、同じレストランで一つのテーブルを囲むことになった4人。家族をテーマに話を進めるウチに、何となく親近感が沸いてくる。デザートのフォーチュンクッキーが、四人に告げた未来から・・意外な事実が!
コ メ ン ト
シナリオ 諄い繰り返しや、ダラダラと長い会話もありますが、全体に楽しさを盛り込んだストーリーです。一幕では頻繁な場面転換も入りますが、マスター以下の従業員による雑伎で、飽きさせない演出効果もありました。
キャスト メインの4人は文句なしに面白く、アンサンブルの従業員達も可笑しさがあります。
ナンバー 2曲のみがオリジナルだそうです。残りのナンバーの出所は分かりません。オープニング時に胡弓の演奏があり、感動を与えます。
ステージ 中央に回転ステージを設け、一幕では三分割、二幕では二分割した部屋を配置してありました。ステージを回転させて転換を図り、場面を繋いでありました。間仕切りの意匠、登場する衣裳や小道具が凝っており、中国らしさを演出していました。
演 技 力 メインの4人は、それぞれ奇癖を持ち、間が抜けた色濃いキャラクターを演じていました。畠中の妙に若々しい演技が笑えます。湖月の態とらしいクシャミは諄いですが、こちらも若々しい芝居に拘りを感じました。
鈴木の深刻ぶった変人芝居も良い味です。内田の剽げた店主ぶりがよく、アンサンブルを巧く率いています。
歌 唱 力 ナンバーの冴えが足りないこともあり、印象が希薄です。
ダ ン ス 軽いステップが中心でした。ダンスが売りの劇団としては、物足りません。アンサンブルの雑伎(といっても、インチキですが)が笑えます。
総合評価 シナリオの出来がよく、キャストも揃えてあるものの・・歌唱・ダンスが不足で物足りません。
謝先生には、初心とファンを大事にしていただきたいです。作品上演回数を重ねる度に値上がりするチケット代が、とても気になります(当初は、5000円でした)。値上がり分ほどにパワーは上がらず(昔の方がパンチ力がありました)、フラストレーションが溜まります。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
TSミュージカルファンデーション
 事務局/東京都港区南青山5−3−2   Tel:
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