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ミュージカル作品紹介(第333回)
亜門版ファンタスティックス
■鑑 賞 日 平成15年3月4日(火) ソワレ
■劇 場 名 リリア・メインホール(川口)
■料  金 全席指定 S席5,000円(前売価格)

■原  作 オフ・ブロードウェイ「THE FANTASTICKS
 原  案小説「レ・ロマネスク」(エドモン・ロスタン作)
 脚本・作詩TOM JONES(トム・ジョーンズ)
 作  曲HARVEY SCHMIDT(ハーベイ・シュミット)
■演出・上演台本翻訳・振付 宮本 亜門
■訳  詞 小池 一子 ■翻  訳 山内あゆ子,北村 直子
■音楽監督 佐孝 康夫 ■美  術 松井 るみ
■照  明 山口 暁 ■音  響 大坪 正仁
■衣  裳 前田 文子 ■ヘアメイク 河村 陽子
■歌唱指導 泉 忠道 ■舞台監督 小林 清隆
キ ャ ス ト
マット    (井上 芳雄) ルイザ    (高塚恵理子)
ベロミー   (斉藤  暁) ハックルビー (岸  博之)
モーティマー (な す び) ヘンリー   (二瓶 鮫一)
エル・ガヨ  (山路 和弘) ミュート   (水野 栄治)
パフォーマー (ASUKA,岩島 もも,やまぐちあきこ)
ス ト ー リ ー
第25回を参照
コ メ ン ト
シナリオ 昨年クローズしたオフ・ブロードウェイ作品を、亜門がオリジナルアレンジしたそうです。筋立ては、大きく変わりませんが、やや目障りなパフォーマーを呼び込んで、脚本上の人数不足を補っていました。
キャスト ストレートプレイ系のベテランも加え、バランスが良いです。
ナンバー 少し地味なソングナンバーが並ぶものの、ラスト2曲の「ゼイ・ワー・ユー」と「トライ・トゥー・リメンバー」が佳く歌われました。
ステージ 後方に引き延ばした菱形ステージで、原作の長方形とは変えてありました。ステージの両脇にも客席を設けてありましたが、パフォーマー達も混じっていたので、全てサクラかも知れません。客席で広いステージスペースを埋めるのは、意外感があります。
モーティマーとヘンリーの衣裳、小道具に工夫があるものの、黒を基調としたシンプルなステージングです。
演 技 力 山路の舞台を久しぶりに観ましたが、若々しく元気な芝居でした。狂言回しを演じつつ、積極的にストーリー展開に介入するという難しい役をこなしています。井上は「モーツァルト!」で観たよりも、数段に巧く、活き活きと演じていました。表情にも余裕が感じられました。壁を演じる水野も絶妙の間合いを示し、フィナーレでも元気に飛び跳ねていました。
紅一点の高塚は、少し熟れ気味のムードがあるものの、手堅い芝居をしていました。斉藤は、ストレートプレイ系の手堅い演技でした。二瓶は狂人役とはいえ、セリフが分かり難すぎます。明瞭にセリフを語って欲しいです。
歌 唱 力 高塚は、綺麗な声で声量もありました。井上のテノールも良いですが、聞き惚れるほどになく惜しいです。「ゼイ・ワー・ユー」では、情感を絡めた良いソングでした。
ダ ン ス 軽いステップが中心ですので、パッとしません。水野のマイムが印象に残りました。
総合評価 オフ・ブロードウェイでは、超ロングランを重ねた作品です。それだけにシナリオは練られていますが、古ぼけた印象が濃いとも言えます。「亜門版」と称するだけに、手を入れてあります。しかし、この作品をチョイスした時点で、限界があったようにも思います。
蛇足気味のパフォーマー達は、作品の良さを損ねるように思いますので、再考を願います。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス

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