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ミュージカル作品紹介(第229回)
まさかのchange?!�
■劇  団 マリアート
■鑑 賞 日 平成13年6月16日(土) ソワレ
■劇 場 名 博品館劇場(新橋)
■料  金 全席指定�,000円(前売料金)

■脚本・演出・振付・作詞 玉野 和紀
■音楽監督 吉田 さとる    ■プロデュース 松本 真理,樋口 正太
■美  術 宮原 修一     ■照  明 八木 優和,水出 洋輝
■衣  裳 源 武美,源 香代子■音  響 武田 安記,村上 信紀
■舞台監督 二瓶 剛雄     ■ヘアメイク 馮 啓孝,柴田 浩美
■制  作 北村 美代子
キ ャ ス ト
西園寺    (高嶺ふぶき)   安田     (玉野 和紀)
南島/大場  (今  陽子)   森田     (小林  隆)
花丸     (井上 一馬)   木村     (西村 直人)
咲      (貴咲 美里)   ひかり    (矢口 容子)
                             ほか
ス ト ー リ ー
 落ち目の劇団を率いる西園寺は、活発で男勝りな作・演出・振付家。対する安田は、上がり症でシャイな掃除夫。そして劇団の創立メンバーでもあった。西園寺は起死回生の公演を打とうと頑張っていたが、唯一の看板女優南島が過労で入院し、公演さえ難しくなった。オフィス兼レッスン場に訪れた営業マン森田、土木作業員花丸、バイク便ドライバー木村、ヤクルトおばさん大場を巻き込み、何とか穴埋めを図ることになった。
 ところが、ふとした事故で安田と西園寺の魂が入れ替わってしまった。西園寺の肉体と地位を手に入れた安田は、自分で作・演出・振付を行い、全くの新作を生み出した。公演は大成功で有頂天になったものの、西園寺の成功と讃えられることに我慢ができず・・。
コ メ ン ト
シナリオ 男女が入れ替わるのはよくあるプロットですが、芝居で見せられると斬新です。男役も張れる高嶺と、中性的な玉野のコンビでこそできる技だと思います。二人の会話がよく練られてあり、周囲の反応も計算通りという感じです。助っ人4人の会話は無駄も多く、ちょっとスッキリしません。
練習初日から本番まで一瞬であったのが惜しいです。もう少しレッスンに苦労するシーンが入っても良かったように思います。安田の苦悩とかも欲しかったです。
キャスト メイン・サブともに良いキャストを集めています。女性アンサンブルを投入していますが、個性付けが十分でないのが残念です。
ナンバー メロディは綺麗でポップいナンバーが多いものの、中身のない歌詞が殆どでした。「私はわたし」はイマイチですが、シンガーに救われていました。個人的に「カモカモ Come On」は好きですが、いささか諄いです。
ステージ 地下室をイメージしたレッスン場が表現されていました。コンクリ壁や配管、扉だけドアなどシンプルな工夫が良いです。「Bolero」での演出は、スペクタルな感じが出ていました。劇団員の練習着は、やや派手めでしたが、よくチョイスされています。
演 技 力 高嶺は、ドモリつつ男声で悪戦苦闘する演技が映えました。立ち回りも良く、シナリオのイメージに合っています。は、大場としてのオバサン役で悪目立ちもありましたが、ベテランの貫禄です。矢口は、何気ないシーンでも表情豊かで、活き活きした演技をしていました。
玉野は、女口調がよく合っていました。この人は、成りきる演技が実に上手いです。また、剽軽な演技が絶妙です。小林は、ストレートプレイ系でしたが、独特の間で味のある演技をしていました。井上も、濃い演技で熱演していました。
歌 唱 力 は、発声・抑揚・回しをよく利かせ、中身の薄いナンバーを見事に歌い上げていました。アンサンブルにも歌えるキャストがあったようですが、ナンバーの拙さもあってか、あまり印象に残りませんでした。
ダ ン ス すべてはショー」での集団タップは、圧巻です。そろそろ玉野のタップも見飽きた感じがしますが、独特のリズミカルな動きは素晴らしいです。「Bolero」のダンスの13/2/6調での不自然な振付には、爆笑しました。掃除をイメージさせる楽しいものでした。
総合評価 マリアートの作品群の中では、かなり面白いです。リメーク再演ということもあるでしょうが、シナリオの絶妙さが生きています。一方で、相変わらず良いキャストを潰している演出が気になります。またナンバーの拙さも感じます。玉野は脚本・振付に専念し、演出と作詞を誰かに任せると、もっとグレードアップするのでは無いかと思います。チケット代から比較すると、どうしても割高な印象が残ってしまいます。
上記コメントはポン太の主観&独断に基づいています
なお、評価ランクはポン太の五つ星を参照ください
ア ク セ ス
マリアート
 事務所/東京都中野区中央2−4−3   Tel:
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